澤村です。
実はひとつトラブルがありました。
画質のいいコンパクトデジカメのSDカードがなぜか破損してしまい、たくさんの写真を喪失してしまいました。
カメラで「フォーマットされていません。フォーマットしますか?」と表示され、嫌だったのでPCで開いてみました。
それでもやはりダメだったので仕方なくクイックフォーマットを行いました。
いろいろ試しましたが、どうやら復元はできない見込みです。
仕方がないので、今日はツイッターに投稿した写真のまとめサイトで我慢してください。
http://twitter.yfrog.com/user/rixaw/photos

今日は一日中走り回っていました。
11時に前泊の宿を出て、WRO会場のホテルに移動。
チェックインやら参加証やらのごたごたでかなり待たされたあと、もらったパスカードをもって部屋に行き、ダブルの部屋だったので、「ラッキー」と思ったのもつかの間、ガチャリと鍵を開けて入ってくる男性。
一瞬両者固まりました。
相部屋、男二人、ダブルベッド。
大急ぎで事務局に電話をかけ、部屋の交換を申し出たので何とかなりましたが、全く参りました。
その後、子どもたちのところに行くとそちらは三人にダブルの部屋。
開いた口がふさがりませんでしたが、これが国際大会。
毎回こういうことはあるので仕方ないです。
ホテルの方はとてもグレードの高い感じで、一大リゾートセンターなので、ちょっと我慢すれば楽しめます。
子どもたちはベッドに川の字になって幸せそうに笑っていました。
無邪気でいいですね。
本当に前向き。楽しむことを忘れない3人です。
昼食を食べて練習会場に着くと、 今度は入場証がないと練習会場に入れない。
事務局に電話しても担当者がどこにいるかわからない。
探し回っていると、マレーシアの担当者に事務局の人だと間違われ、参加賞を配る係にさせられそうになりました。
なんとか誤解が解けて、10分ほどで開放されました。
いろいろあってようやく中に入ることができ、子どもたちはあっという間に練習通りの成果を発揮しました。
今年のロボットの安定性はピカイチで世界レベルで見ても遜色有りません。
一安心です。
ちょっと余裕を見せて全テーブルを回っていると、 結構速いチームがあります。
なかなかパーフェクトを出すことはできていませんが、最速で17秒があったという話もありました。
彼らのギア比は1対1。つまりモーターの出力をそのまま大きなタイヤに伝えています。
うちのチームが2対1なので、その差は歴然です。
ただ、速くなればなるほど安定性や再現性の問題が出てくるので、彼らがどこまで詰めてくるかを注視していきたいと思っています。
残念ながら、その全てを収めたSDカードが破損してしまいました。
台湾のチームに車輪の回りに短い棒状のパーツをぐるっと巻いているタイヤを使っているところがありました。
僕は思わず、
“This tire is pretty good.Is it your idea?”
と聞いてみました。すると彼は、
“No!It’s our coach’s.”
と答えました。
“Oh!Great coach!”
と、ほめるとすぐ横にいたぼくと同年代の女性コーチがものすごくうれしそうに微笑みました。
よっぽどうれしかったのか、たびたびうちのチームの方を見て笑ったり、声をかけてくるようになりました。
しばらく色んなチームを見ていると、そのチームだけでなく、いくつかの国の複数のチームが採用していました。
でも、「中にはプラスチックのパーツなら、外壁に当たっても余計な摩擦を起こさない」という良さに気付かないまま使っているチームもありました。
あの喜びようから見て、あれは彼女が発案したオリジナルものなのかもしれません。
真似され、採用される。ということは誇らしいことですが、「最初にそれを実現した」ということが誰にも知られなければ、それは同時に悲しいことでもあります。
参考にするならば、やはり堂々と「アイデアをお借りしました」とあいさつに行きたい。
子どもたちは最初、「明後日に残れればいい。8位に入賞できればいい」と弱気に言っていました。
「人は自分で思い描いた以上の成果を出すことはできない。もし、想定以上の状況に出くわしたらうろたえるだろ。それではそれ以上には行けない。最高の結果を得たいなら、優勝して表彰台に上がることをイメージしよう。そうすれば決勝戦だって余裕で臨めるさ!」
と、アドバイスしました。
その後、コーチミーティングを終えて、子どもたちとオープニング、クロージングの会場であるボールルーム(舞踏会場?)に出かけてみました。
その立派なステージを見て、
「どうする?今なら上がってみることができるよ?」
と聞くと、子どもたちは、
「優勝して上がった方が気持ちいいぜ!」
と、言い放ちました。
子どもたちは本気です。
明日の活躍に期待したいものです。