帰国しました。
昨晩の23:50に離陸し、今日の午後には高岡に戻って勤務校で給食を食べられるのですから世界も狭くなったものです。
さすがに疲れが出て、給食中に寝落ちしそうになったので、もともと年休をいただいていたこともあり、一足お先に自宅に戻ってきました。
14時に帰宅し、そのままベッドへ。そこから5時間ほど熟睡しました。大会中はずっと緊張していたのか3時間おきに目が覚めていたのですが、(というか1サイクルでそのまま次の活動をしていました)久しぶりに安眠できる心と体と環境に帰ってきました。
1日目、ベスト8に残れなかったので、今日はオープンカテゴリーを見に行ったり、プロの作品を見に行ったり、レギュラーカテゴリーを応援したりしていました。
小学生のレギュラーカテゴリーは1位~8位までのうち、7つが開催国マレーシアのチームで唯一の外国チームはウクライナでした。
ウクライナのコーチに声をかけると、
彼は”Malaysia team robot is ALL SAME!”。
とぼやいていました。ぼくもそのことは気になっていたのでうれしくなって、
”No,No,it’s PERFECTLY SAME!”
と返すと、二人そろって大きな声で笑ってしまいました。
ぼくたちは子どもたちのアイデアを生かし、それをサポートする方向で指導しています。
そうしないと子どもたちは大人に与えられた作業をいかに再現できるかを競うだけになってしまいます。
鵜坂チームの島田さんはそれを「作業員を作るための教育」と言いました。
ぼくたち、日本人の求めている教育は、一人一人が試行錯誤を通してよりよいものを創り上げていくための教育です。
国の威信をかけて戦うアジア勢と、子どもたちの人間性の伸長に焦点を合わせた私たち。
ぼくらは彼らに勝つことを目指す子どもたちを支えながら、その学びの大きさに喜びを見出していきたいと思います。
でも、「そんな大人の力押し、数の勝負をいつか日本の子どもたちの創意工夫で打ち倒そう」という決意を新たにしました。
そんな中、日本から初めてオープンカテゴリーでの入賞者が出ました。
立命館小学校の「立命館+R HYM」です。
これまでずっとオープンカテゴリーに注力してこられた立命館の子どもたち先生方の努力に敬意を表したいと思います。
コーチの間で話題になっていたのですが、日本の指導者で他のチームのロボットを丸々コピーし、自分たちのプログラムを入れて上位入賞を果たすチームがあります。
素晴しいロボットをコピーしたい気持ちは分かりますが、できればさらに改良を加えたものを見せて欲しいと思います。
コピーしたらコピーしたで、相手に一言断りを入れるのもマナーではないでしょうか?
「コピーされるのはぼくらのロボットが優れている証拠」
と、語っておられましたが、試行錯誤を繰り返して作り上げた努力の結晶が、なんの工夫も加えられずにそのまま使用されるのはぼくには許せません。
実は以前、ぼくたち高岡チームも被害にあっています。
「それを作れ」と言われる子どもたちも一体どう思っているのかなぁと疑問に思います。