前期も第3回にしてすでに教えることがありません。

今日は、0と1しか扱えないコンピュータの話をしました。
コンピュータは0(つまりオフ)か1(つまりオン)の2つしか扱えません。

「それじゃぁ、なんでこんな複雑なことができちゃうの?」
って、思いますよね。

実は、0と1だけでも頭の使いようによっては、よほど複雑なことも表現できちゃうんです。

例えば数。普通、ぼくらは指を折って数えます。
グーが0,指を一本ずつ開いて1,2,3,4,5。
今度は折りながら、6,7,8,9,10ってね。

5に見える?それとも31?

でも、指を折るか、開くかを0,1に見立てると、
グーは、親指、人差し指、中指、薬指、小指の全部を折っているので、(00000)で0。
小指だけ開いて、(00001)で1。
薬指だけ開いて、(00010)で2。
小指と薬指を開いて、(00011)で3。

同様に、(00100)で4。
(00101)で5、(00110)で6、(00111)で7、(01000)で8、(01001)で9、(01010)で10、(01011)で11、(01100)で12、(01101)で13、(01110)で14、(01111)で15、(10000)で16、(10001)で17、(10010)で18、(10011)で19、(10100)で20、(10101)で21、(10110)で22、(10111)で23、(11000)で24、(11001)で25、(11010)で26、(11011)で27、(11100)で28、(11101)で29、(11110)で30、(11111)で31と0~31までの32種類を表すことができます。

これを2進数と言います。ぼくたちは指一本を1としか数えていませんが、指を位として活用することで、より多くの数を表すことができるようになるんですね。

同様のことがプログラミングでも言えます。
コンピュータが理解できるのはとっても単純化された簡単な命令だけですが、それを組み合わせて使うことでとても複雑に見えることを行わせることができるのです。

今日の講習会では、子供たちも保護者のみなさんも積極的に質問し、どんどんレベルアップしていく様子が分かりました。
自宅での練習も進んでいるようで、例年に比べてとても理解が深いです。
「家ではできた!」って報告してくれるお子さんもいましたが、会場ではなかなかうまく動きませんでした。

配ったのは紙のコース。
これは反射がなくて、センサーで色を読み取りやすいのです。

本番はターポリンという樹脂製のシート。
ピカピカと反射がある上、大きい会場の照明は強いので注意が必要です。

しかし、自宅と会場とそれぞれに対応することを繰り返すことで、プログラムの修正のコツを身に付けていきます。自分を鍛えると思ってがんばってください。